水/物質/自然が再生し、繋がっていく土地
The Land linked up with reborn Materials,Water,Nature(2009)
古タイヤ1500本、砂丘の砂、草、水、空き 缶、噴水(ポンプ)、他
新潟市赤塚砂丘
old tyres,empty cans,water,grass
Akatsuka Dune,Niigata-city
W18m D 12m H 2m
土をつめこんだ古タイヤによって円形状の起伏を作る。 このタイヤの起伏の中心に、水がたまる池があり、その真ん中に大量の空き缶でできた島がある。 タイヤおよび空き缶はいずれも穴が開いた形状をしており、黒いタイヤの穴からは草木の緑が空へと育っていき、水に浮かぶカラフルなカンカン島の空き缶のプルタブの穴からは水が空へと噴水する。カンカンから空に吹き上げた水は再び空き缶に落ちていきながら、「カンカンカン」と音をたてる。この無数の穴の空間は水と土/音と緑によって、天と地を結んで行く。 かつては海であった大きな平野/砂丘群にこの作品が存在する。造成と水の歴史故に大地と空の関係性が強いこの土地に、社会で大量に排気され使用されなくなった空き缶/古タイヤを、この大地と水と空の関係で結びつける。そのとき、水を制御し土地を再生していった歴史と、現代の物質文明の屑の再生によってできたこの作品とが、再生するという行為によって繋がり、作品は社会と時代を超えていく土地となっていく。 年間日本で捨てられる空き缶は300億本、タイヤは1億本以上である。 |